会長挨拶

日本NIE学会の発展をめざして 

 初代会長の影山清四郎先生、2代会長の小原友行先生の後任として、2,016年4月に、会長に就任いたしました阪根健二です。

 本学会は、2005(平成 17)年 3 月 20 日に発足して以来、11 年を数え、学会としての認知度も高まり、会員数も増加してきました。この間、教育系の他学会と同様に、研究大会の開催と機関誌発行を中心に活動を展開し、若い学会としては、比較的順調に発展してきたものと思われます。

 さて、デジタル社会の進展の中、新聞の存在意義が問われてきています。しかし、民主的な社会を構成する上で、紙媒体を主とする新聞は、なくてはならないものだと思います。情報をじっくりと分析する行為が、今欠けていると言わざるを得ないからです。

 同時に、選挙年齢が満 18 歳以上に引き下げられたため、主権者教育が急務となりました。現代に求められる新しい主権者像は、「国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら考え、自ら判断し、行動していくこと」です。そのために必要なことは、まずは自らの意見を持つことや、声をあげていくことですが、現代の子どもたちは、自分の意見を述べることに躊躇しています。聞いてくれる大人がいないことが原因でしょうが、そもそも大人自身も政治や社会に無関心であり、そこに大きな課題があるのかも知れません。何でもネット検索やネット投稿だけで済んでしまうことで、自分にとって都合のいい情報しか扱わない傾向があるからでしょう。

 この機会に、まずは、情報を集め、それを自分なりに分析する力をつけましょう。それには、自分の意見と合わない情報を集めることから始まります。だからこそ、この機会に“新聞”を再認識してみませんか。そこでは、記事内容を鵜呑みにするのではなく、批判的に読み解く力が必要です。新聞紙面には、対立する意見が数多く掲載されています。背景や根拠を知り、有権者としての一歩を踏み出しましょう。

 本学会は、新聞業界とは異なる立場から、新聞活用に対する意見を述べ、場合によっては業界にとって耳の痛い指摘も行います。それが、教育界と新聞業界相互の健全な発展を望めるものだと思うのです。終わりになりますが、本学会がこれまで一貫して主張してきた「活字離れの克服」、「情報読解力の向上」、「市民性の育成」といった今日的な教育課題の解決とそれを担う人材育成において、さらなる社会貢献できる「志」のある学会として発展していけますように、会員の皆様方のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

日本NIE学会会長(第3代)

阪根 健二(鳴門教育大学大学院 教授) 

学会事務局

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